書籍

荒井裕樹『プロの論理力!トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術』

プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術作者: 荒井裕樹出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (41件) を見るこの本を知ったのは、2006年12月3日放送のドキュメンタリー…

穂村弘ワンマントークショー

前回、穂村弘の『世界音痴』の感想を書いたら、rararapocari が、トーク&サイン会があるらしいよ、と教えてくれた。300円。有料か。でも、2時間やってくれるならいいか。エッセイも面白かったし。というわけで、申し込んでみた。会場の青山ブックセンターの…

穂村弘『世界音痴』

それでは、こちらの「おおかみ」はどうなのか。 僕は青春ゾンビ、僕は恋愛幽霊。末期的都市に生きる歌人、穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)。寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさぼり食い、青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人捜す。(「BOOK…

ささきまき『やっぱりおおかみ』

マイミクシィの一人が、日記で触れていたので読んでみた。一匹だけ生き残ったおおかみは、仲間を見つけられるのか。やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)作者: 佐々木マキ出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1977/04/01メディア: 大型本購入: 5人 クリッ…

小倉千加子『結婚の条件』

なぜ、日本の晩婚化と少子化は止まらないのか。結婚の条件 (朝日文庫 お 26-3)作者: 小倉千加子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2007/01/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 214回この商品を含むブログ (53件) を見る事前の情報が大してないままに…

渡辺千賀『ヒューマン2.0』

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)作者: 渡辺千賀出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/12/08メディア: 新書購入: 9人 クリック: 143回この商品を含むブログ (218件) を見るシリコンバレーでの生活を紹介した本なのだが、その波…

西成活裕『渋滞学』

渋滞学 (新潮選書)作者: 西成活裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 100回この商品を含むブログ (147件) を見る車、電車やバスのダンゴ運転、人の混雑、インターネットの輻輳(ふくそう)から、たんぱく質の運動…

大鹿靖明/ヒルズ黙示録 検証・ライブドア

図書館でしばらく前に予約して、ようやく順番が廻って読み始めてみたら、ちょうど堀江貴文被告の初公判と重なってしまいました。 社会性が弱い私は、ニュースを解析する、ということができないけれど、どうしてメディアがこんなにライブドア叩きを行ったのか…

香西秀信/反論の技術 その意義と訓練法

気を取り直して、最近読んだ本の感想を書く。 私は議論というものが本当に苦手で、ディベートなんていうものにはまるで関心を寄せなかった(何より、発表者が相手に向かって「これで何も言えないだろう」という顔が嫌だった)。他人と意見が衝突しようものなら…

大竹まこと/結論、思い出だけを抱いて死ぬのだ

なぜこの本を読もうと思ったのか思い出せない。たぶん、シティボーイズの今年の公演の案内ハガキが来たからだろう。内容は、書店で配られる小冊子「本の旅人」の1年間の連載エッセイに、ほぼ同数の書下ろしを加えたもの。本のタイトルは寂しいが、中身も寂し…

三浦優子/図解 あの新"勝ち組"IT企業はなぜ儲かるのか?

普通だったら、手に取らないタイプのタイトルなのだが、さる書評の薦めで買うことにした。秋葉原の書泉ブックタワーに出かけたが、タイトルしか知らなかったので、書店の店員さんに探してもらう。訊いたフロアには無いらしく、他のフロアの在庫を電話で確認…

日垣隆/敢闘言 さらば偽善者たち

ノンフィクションライター、日垣隆の有料メールマガジン*1を読んでいながら、その著書を未だほとんど読んでいない。ぼんやりしがちな自分を刺激するために、購読している、というのもあるが、こういうチグハグさを平気で抱えているのは、どこか気持ちが悪い…

沖野修也/DJ選曲術

新年おめでとうございます。去年、友人にキリンジの曲を紹介してほしい、と頼まれて、それならmix CDの体裁にしよう、と考えていた。そんなときにこの本を買った。去年、DJのM7さんとお会いしたとき、この本が「あまり物足りなかった」とおっしゃっていた(と…

齋藤孝/「頭がいい」とは、文脈力である。

筆者は、相変わらず、キャッチフレーズとその定義づけ、の才に長けている。しかし、いつも思うのだが、それらをまとめ上げてわかりやすく提示してくれるものがないので、散漫な印象を受ける。 でも、印象に残った言葉をひとつ上げるとしたら、自分のネタをし…

村上龍/半島を出よ

北朝鮮から反乱軍と称する、「高麗遠征軍」が福岡市を制圧する、というこの小説について、書くべきポイントはたくさんあるだろうが、私はそれらについて十分な知識や情報がないので、何も書くことができない。でも、印象に残った言葉をひとつ上げるとしたら…

キリンジ/あの世で罰を受けるほど

ライヴ会場では、『TV Bros.』でのキリンジの連載をまとめた『あの世で罰を受けるほど』が特別定価で売られていた。勢いで買ってしまったが、消費税の75円分のサービスである。ああ、HMVのWポイントだと1割引きだったか、とケチな発想をしながら帰路についた…

フリースタイル 創刊号

フリースタイル (創刊号)特集:僕らのヒットパレード作者: 片岡義男,小西康陽出版社/メーカー: フリースタイル発売日: 2005/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るハイファイの松永さんに教えられて、買ってみた。巻頭の対談は、片岡義男×…

本のせいなのか、どうなのか

今まではなぜかあまりなかったのだが、仕事で社内のほかの部署の人が書いた文章を読んで、それについての質問をすることになった。プリントアウト後、ある部分の文章をいちど読んでみた。「?」 もう一度読んでみた。「??」 三度目。「???」とうとう、…

木村剛『投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう』

投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう作者: 木村剛出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (37件) を見るそんなときに読んでいたのがこの本。投資戦略、と題名にあるからには、どういう金融…

ラッセル『幸福論』

ラッセル幸福論 (岩波文庫)作者: B.ラッセル,安藤貞雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/03/18メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 71回この商品を含むブログ (66件) を見る自意識過剰って損だよなあ。id:rararapocari:20050507で薦められたこの本を読ん…

さすがにそろそろ図書館に返しに行かなければならないので

原稿用紙10枚を書く力作者: 斎藤孝出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2004/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (119件) を見る今日は、有名人を時々見かけた。秋葉原では、ハドソンの高橋名人がトークショーをしていた。神田三…

ゲームブックについて思い出す

id:rararapocari:20050318 で、ゲームブックのエントリがあったので、それについて書く。『ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)』の初版が、社会思想社から出版されたのは、1984年のことらしい。…

いいかげん図書館に返しに行かなければならないので

人生における成功者の定義と条件作者: 村上龍出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2004/08/27メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 183回この商品を含むブログ (44件) を見るid:rararapocari:20050224#sagasi の「自分探し」の話を読んだときに、ちょうど自分が…

またそろそろ図書館に返しに行かなきゃいけないので

情報の技術―インターネットを超えて作者: 日垣隆出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1997/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る著者の日垣隆も、愛着のある1冊になると確信したらしい。全25章からなる、ドキュメンタリー。毎回、実験的な…

勝手に「大読書会」リハーサル

今、発売中の『文藝春秋』を買った。実は、芥川賞受賞作が全文載っていることを知らなかった。目的は別にある。私は、日垣隆の有料メールマガジン『ガッキィファイター』を購読している。そこで、大量の本を読むにはどうしたらいいのか、という質問に答え、…

そろそろ図書館に返しに行かなきゃいけないので

怒りの方法 (岩波新書)作者: 辛淑玉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/05/20メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (24件) を見る昨年の12月4日放送の日本テレビ系「世界一受けたい授業!!」に、先生の一人として辛氏が出演し、「怒り」を…

平田オリザ『演劇入門』

少し前に図書館で借りて読んだ本。伊集院光のラジオ番組にゲストで出ていて、この本が話題になっていた。内容は、「リアル」な演技とは何か、というテーマを中心として進む。もう返却してしまったから、詳細な内容には触れられないが、キーワードをひとつあ…

ECD 『ECDIARY』

なぜ、ECDが readymade festival に出ていたかといえば、9月19日に、書き下ろし単行本『ECDIARY』を、readymade international からリリースしたからである。サイン会もやっていたというのに、ますます行けばよかったと思う。その内容だが、タイトルどおり、…

山田詠美『ぼくは勉強ができない』

突然だが、時差ぼけといえば、これを思い出す。 id:rararapocari:20040806で言っていた自分の『古典』について、私の場合は、この本だ。『悪の読書術 (講談社現代新書)』でも、学生に人気がある小説といっていた(定番になると、ちょっとつまらない気もする)…

大崎善生『聖の青春 (講談社文庫)』

どういうきっかけか忘れたが、29歳で他界した棋士、村山聖のドキュメンタリー『聖の青春』を読んだ。たぶん自分が30歳になったことと、関係しているのかもしれない。5歳で腎機能障害(腎ネフローゼ)を発病した村山聖は、入院中に母親が買い与えた将棋の本に出…