ヘイトアシュベリー

来たのとは逆に、Millbrae駅からbartに乗って、今度はサンフランシスコのダウンタウンに向かう。Embarcadero駅で降りると、ビルディングがそびえ立っていた。San Joseとは大違いだ。ストリートにはすべて名前がついているので、迷うことなくホテルにたどり着いた。午後1時ぐらい。今日は、ヘイトアシュベリーのアメーバ・ミュージックというレコード屋を巡礼する予定だ。

初めてバスに乗ろうとするが、路線が多い上に、乗り方もよくわからないので、『地球の歩き方』を見ながら街の中心地のMarket Streetへ向かう。ミュニバスに乗って、1ドル25セントを払うと、チケットをくれた。これで、2時間はどの路線でも乗れるのだ。バスは街を西へと進んでいった。

停留所は、ストリートの交差点ごとにあるので、通りの名前に気をつけていれば、目的地に間違いなく着く。ヘイトアシュベリーの近くで降りると、ヴィクトリア調でパステルカラーの建物がずらりと並ぶ。ついつい写真を撮ってしまう。

目的地のアメーバ・ミュージックは、メインストリートのHaight Streetの西の端にあった。荷物を預けて中に入ると、たくさんの数のレコード棚の列が。むかし東京タワーのボーリング場で見た、廃盤セールの光景を思い出させた。私の周りには、身長182cmの私が小さくみえるような、ガタイのいいお兄さんたちばかり。その間を縫うようにして、id:inage28に頼まれたCD-BOX『Good Vibrations: Thirty Years Of The Beach Boys』を見つけた後、私も記念にpizzicato fiveの『Happy End of the World』を買って、レジに並んだ。

レジのお姉さん(20歳前後と見た)にCDを渡すと、『私もpizzicato fiveが好きなの』と言われた。すかさず、『私も好きで、メンバーに会ったことがあるよ』と軽い自慢を込めつつ返事した。アメリカでも有名なpizzicato five。今度から、自分で作ったmix CDを持ち歩いて、レコード屋の店員に渡すとか。そんな映画『ハイ・フィデリティ』的な妄想を持ちながら、そんな会話ができた旅のシチュエーションに感謝した。