Jazz Live at "Enrico's sidewalk cafe"

少し歩きすぎた。日差しも強い。飛び込んだカフェでアイスティーを一気飲みするが、どうしようもない。今日はさっさと帰って、夜はジャズライブに出かけることにした。

地球の歩き方』を見ながら、Webでも料金を確認し、ホテルの近くのイタリアン・レストラン "Enrico's sidewalk cafe" (http://www.enricossidewalkcafe.com/)に出かけることにした。途中で通ったチャイナ・タウンでは、公園で演歌のキャンペーンみたいなことをやっていて、ここは日本かと錯覚した

場所はBroadway。歓楽街のような場所で、ストリップ劇場やアダルト向けヴィデオ・ショップも目立つ。目的のEnricoの店はすぐ見つかった。入ってみると、すでに席は満員。仕方ないので、ウェイティング・バーでカクテルを飲みながら待っていた。しばらくすると、席が空いたらしく、テーブルに案内された。ラッキーだった。

開演を待っていると、若者の一団が私のテーブルの横を通り過ぎて、そのうちの一人がカクテル・グラスに触れ、危うくこぼすところだった。すると、そのうちの一人が、私に向かって何やらつぶやいた。よくわからないが、どうせ理不尽な悪態だろう。顔を見れば、話をまともに聞くべきかどうか、すぐわかる。

ライブが始まった。構成は、バイオリン2人と、ベース・ピアノ・ドラムの5人編成。1曲目は"Recard Bossa Nova"だった。好きな曲だ。しかし、もうひとつ乗り切れない。なぜか。バイオリンがおとなしすぎるのだ。私と同い年ぐらいのプレイヤーは、淡々と弾きすぎている。バイオリンの音域は、人間の声に近いらしいのだから、文字通り歌うように弾いて欲しかった。そのあとは、何曲か演奏していて、最後もスタンダード・ナンバーだったが、何の曲だったか忘れてしまった。退屈してしまった私は、早々と食事を終え、ホテルへと引き返した。まあ、ライブがはずれるなんてことは、よくあることだ。明日は、休暇の本番。早く寝よう。