親戚にご挨拶 → イカ天

電車で本を読んでいたら、向いに座っていた2人の女性が、びっくりしたようにこちらを見ていた。どうも、日記で紹介した橋本治『青空人生相談所』に付箋紙を貼っているのが珍しいようだ。

付箋紙を貼っておく、という行為は、自分が何に引っかかったか、を記録しておく意味で、とても重要なのだ。

しかし、20枚は多すぎたか。さすがに妙な迫力がある。ふつうは10枚程度に抑えるようにしている。抑えないと、逆にどこにひっかかったかわからなくなるからだ。人生相談にめちゃくちゃ共鳴している自分って何なのか。

いまは一人暮らしの伯父の家に着いた。ほどなくして、いとこ(女性)とその長男(たっくん、小学6年)が来た。たっくんに、小学校で何が流行っているのか訊くと、やっぱり小島よしおはすごいらしい。和気藹々とみんなでトランプなぞして遊ぶ。

いとこに今度DJをする、というと、ぜひ見に行きたい、と予定に入れてくれた。実は、ピチカート・ファイヴのデビュー12インチのオリジナル盤『オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス』を私にプレゼントしてくれたのはいとこなのだ。私の学生時代の趣味に最も影響している一人である。

その後、家に帰って、掃除などをする。終わった後、テレビをつけたら、「イカ天」の復活祭、と称した総集編のような番組をやっていた。オリジナルの放送は1989年〜1990年の放送で、ちょうど私が中学生から高校生になる時分だった。まともに見たことはなかったが、それでも私の印象に残っていたから、当時どれだけの影響力があったのか。

思い出したのは、いわゆるロックバンドの雰囲気、というものがどうしても好きになれなかったことだった。(その後、好きになった音楽は、個人、デュオか大所帯だった) そして、番組が目指していた学園祭的な雰囲気も同時に嫌っていたのだ。そんな生徒だった。

30-35 vol.7 「イカ天」特集

30-35 vol.7 「イカ天」特集