小堺一機&山寺宏一LIVE
「不定期ライブマン★コミック君!!〜もじゃメガネ君登場!〜」を見てきた。
このライブは、ほぼ毎年、品川のクラブeXで、小堺一機がゲストを迎えて、円形のステージでショウを行う、というものである。今年は声優界ではもはや第一人者とも言える、「おはスタ」の山ちゃんこと山寺宏一である。
(以下、内容の記述あり)
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」のパロディで、山ちゃんの生い立ちと経歴を明らかにしていく。山寺宏一は自ら「小ネタ」と称する引き出し、たとえば、携帯電話のバイブ機能、エレベーターの機械声アナウンス、若手声優にありがちな息を多用した悪い芝居などを、小堺一機の手引きで次々披露していく。
特に圧巻だったのは、山ちゃんの顔真似写真集。オースティン・パワーズ、ペナルティのワッキー、ウド鈴木、八嶋智人などを真似しているのだが、これが気持ち悪いぐらい似ていたりするのである。何でこんなに骨格が変わって見えるの? というぐらいに。素人には計り知れないテクニックがあるのだろう。
その流れで舞台上で実際にメイクして、中尾彬の真似をすると、普段言えないことも言えてしまう、という設定のコントで、山ちゃんはこんなことを言っていた。
「慎吾ママのおっはー、って
もとは自分がおーはーって言ってたんだよ。
慎吾ママの番組まで行って、あげる、とは言ったけど、
まさかあんなに流行るとは、思わなかったよ?
『慎吾ママのおはロック』も、1位取っちゃって!
作詞に、おっはーが前面に押し出されてたよ。
で、その年の流行語大賞も取っちゃって。
慎吾くんが忍者ハットリくんの映画で、
おっはーってやると、
それを見た子どもが『それもう古いよ』って言うシーンがあるんだよ。
こっちは現役でまだやってるっつうんだよ!(泣)」
そのほか、映画「ファイト・クラブ」のパロディ吹き替え対決、歌謡ショー、など、2時間30分のショーだった。
感想としては、山ちゃんが自分の得意技を惜しみなく出した、という点ではすごいのだが、笑える面白さという点では、やや物足りなかった。
ただ、出演するほうのプレッシャーは相当に大きいらしく、かつて出演したことのある柳沢慎吾は、最終日に感極まって舞台の上で涙を流したのを、私は目撃している。ふだんお笑いの舞台をやる人でないから仕方が無いのかもしれない。
それとも、いっしょに見に行ったマイミクだいちゃんの「変にハジけると、固定の女性ファンを裏切るからじゃない?」という推測が当たっているのか。実際、座席前列のお姉さん方はそんな感じだった。
比較すると、昨年、一昨年と連続で出演した戸田恵子、という人のお笑いの構築力は並々ならぬものだった、と改めて感心してしまう。ずっと笑いっぱなしだったので。
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