注射
会社でインフルエンザの予防接種を受けた。まったく痛くなかった。上手なお医者さんだったのだろう。または、痛くない注射針だったのか。ここにはいないが、子どもだったら同じ注射で痛くなくてもギャーギャーと泣くだろう。
どんな種類かは覚えていないのだが、5歳の時の注射で、連続で打つようなもので、私は1回目は泣いていたが、2回目は泣かなかった。その変わり目を、1979年6月20日(水)と6月25日(月)という日付とともによく覚えている。
あの突然の成長感覚が、現在の生活にも蘇ってほしい、とやや切実に思う。そういう感覚を繰り返している人の生活は、充実していることだろう。
注射のせいで、自己啓発の病気が再びこじれてしまった。
- 作者: 岡野雅行
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