BPMって?

1階に降りると、DJは小西さんに交代していて、M7さんが休んでいたので、この間はどうも、とかご挨拶して、ちょっと質問をしてみた。「DJの方って、大量の音源を聴いていると思うんですが、自分の中で、どういう風に分類してるんでしょうか? たとえば、BPMとかですか?」M7さんは、「うーん」としばらく考えた後、こう答えてくれた。

「たとえば、Jackson 5 の "I want you back" ってあるじゃないですか。あれが、BPM100ぐらいですね。で、オルガンバーでかけるような、みんなが横揺れで踊れるようなものが90台。それよりもっと遅いものが80台なんだけど、そうすると160のものとつながる感じですね。で、打ち込みのリズムで踊るようなものが125前後で、130台だと、ああ、若いDJがかけてるんだな、って思いますね。で、150だともう本当にアッパーなもので。」
---なるほど。ところで、曲間をスムーズにつなげる場合、どのくらいまでBPMって影響するもんなんですか?
「うーん、3,4ぐらいは違っても大丈夫でしょうね。ピッチもそんなに厳密には合わせないですね。小西さんや須永(辰緒)さんの場合は、曲から生まれる映像をつないでいく、という感じに見えます」
---ところで、今かかっている曲はいくつぐらいですかね?
「3拍子だからわからない(笑)」
(お酒が入った状態で、DJのことをよく知らない私が聞き書きしたので、多少の記述のおかしさについては私に責任があります。ご容赦ください)

何か素人質問をして困らせてしまったようだった。相変わらず無駄に力が入っている私だった。

そのあとは、DJ小西さんと、レコードマニアの皆さんとの明るい会話が延々と繰り広げられ、ついていけない私はおとなしくお酒を飲んでいた。