Claig Hundrey / Rhapsody in Blue (12")

その後、松永さんは、tenementでかかるような曲を中心とした、6,7枚のレコードを聴かせてくれた。どれも面白い。しかし、気の小さい私は、「やっぱりどれか買わなきゃいけないよなあ」という思いにとらわれ始めていた。すべて廃盤の中古レコードなので、1枚3000円以上。年始にいろいろ買ったから、無茶な買い物はできない。しかし、今後のおつきあいを考えて、どれか1枚ぐらいは買いたい…。
― あ、これ、小西さんがレディメイドのページでも紹介していたものですね。
「Claig Hundreyですね。かけてみましょうか。」
― 子どもなのにめちゃくちゃピアノがうまいですね。ジャケットのガーシュウィンをプリントしたトレーナーがちょっと笑いを誘いますね。
「で、ジャケットの裏には、スタッフみんなが、Claigの顔をプリントしたトレーナーを着ているという。」
― 面白いですね。音楽も聴きやすくていいし、これください。Claigは生きていたら50歳超えてますよね。今、どうしてるんでしょうね。
「どうしてるんですかねえ。」

気がつけば、1時間以上が経過していた。今年は、松永さんはDJとしていろいろ外に出てみたい、ということをおっしゃっていたので、とても楽しみである。こういうセレクトショップとの出会いは、大事にしたいものです。