ECD "Private Lesson 1"

readymade festivalに行けなかった気持ちに決着がつけられないまま、当日の出演者だったラッパーECDが作った、昭和歌謡mix CD-R "Private Lesson 1を聴いた。インターネットで調べてみたら、絶賛する声が多かったので、それを信じて入手してみた。失敗しても、1050円なので、あまり後悔しないだろう。

聴いてみて思ったのだが、これは、自分が持っているmix CDものの中でも、上位に位置する作品である。曲間の繋ぎはもちろんのこと、選曲も、ジャズ、ボサ・ノヴァシャンソン、ハワイアン、CMソングなど幅広い。ハイライトは、中村敦夫『風鈴の佐吉』での渡世人の絶望を語るナレーションから、三上寛『サマー・タイム』へのつながり。今まで聴いた中でも、最高のつながりではないだろうか。こんなCD-Rが1050円なんて。アンダーグラウンドの中にこそ、宝物が眠っている、といいたくなるような、そんな1枚だ。昭和歌謡に興味がある人は、数がそれほど出回っていないので、すぐに買ったほうがいい。

こんなことを書きながら、ますます、小西康陽氏製作の"curtain" mix CDへの思いが強くなってきてしまった。