ものの言い方

今日、仕事中に、ある人とメッセンジャーソフトで会話をしていた。資料についての質問を投げたが10分たっても返事が戻らなかった。その点は、不明として仕事を進めていたら、「勝手にメッセンジャーソフトを落とすから、返事ができなかっただけだ。それで不明、といわれても困る。」というクレームが来た。

思わずムッとしたが、それなら私がメールで質問を投げなおすなり、フォローをしておけばよかった。質問の内容だって、昨日の会議の内容の再確認だったから、ちゃんと話を聴けよ、と先方は不機嫌になったのかもしれない。明日、素直に謝っておこう。

ただ、そのクレームを、多数のCCをつけたままでメール返信するのは、どうなのか。あまりにストレートなクレームの言い方に、私の目の前の先輩同僚たちから、
「いい歳して、子どもじゃないんだからさー」
「そういうの、個人的にやれよ」
「ほかのメールの邪魔になるだろ」
と、失笑を買っていた。

当事者で原因を作っておきながら言うのも何だが、本当にそうだとしても、「自分が悪くない、正しい」ということだけを声高に、まして多数の人の前で語ることは、逆に軽く見られたりして、損をする場合がある、という実例を見られて、興味深かった。

私は、自分を怒っている人に対して、「ひええ」と恐れおののく一方で、どうしてこの人、こんな(損するような)物言いしたら、絶対に怒りが正当に伝わらないのに、と非常に冷静に見てしまうことがある。

(この項、続く、かもしれない)

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