小堺一機 &戸田恵子 LIVE 不定期ライブマン・コミック君!!

今年の正月にあった友人たちと一緒に、表題のライブを見てきた。始まる前に、前回同様お笑いの話で盛り上がる。放送作家のIくんは、新人のお笑いのネタ見せを見てきたばかりだという。「彼らは向いてないかもしれないですねー。」私は、この前NEWS23で見た、人力舎のお笑い学校の話をした。「お笑い好きだというのに、映画や本や音楽の面白いものに関心持ってない人だったな。」「でも逆に、そういうものに関心がある人は、お笑いやらないんですよ。」なかなかうまくいかないものだ。
去年、小堺一機が病気療養のため、「おすましでSHOW」が流れてしまったから、1年ぶりのライヴだった。去年の柳沢慎吾とのライヴはあまりにも面白すぎたが、今年の戸田恵子とのコンビネーションがどうなるか…。
(以下、「続きを読む」機能で内容を隠しますが、機能しないこともあるので、見たくない人は注意してくださいね)


前半は、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」のパロディーで、戸田恵子の若き日々をインタビュー形式で紹介するというもの。近所の人気者の女の子が、NHK名古屋の『中学生日記』に出演し、さらにアイドル歌手「あゆ朱美」としてデビューするが売れず、役者に転身。野沢那智が主宰する「薔薇座」で修行し、声優としても活躍するまでを、トークとネタの振り合戦でテンポよく進めていく。戸田恵子の、振られたネタにすべて応えていくセンスのよさ。そして、はっきりした声と発音で、観客席の隅々にまでパフォーマンスを行き届かせていた。

最後は、「羊たちの沈黙」のアテレコ。クラリスが初めてレクター博士に対面するシーンのアテレコを戸田恵子が目の前で実践するのだが、これが、本人が目の前にいるということを忘れてしまうくらいの高レベル。声優が目の前でしゃべるという経験自体が初めてだったが、これには感動した。さらに、小堺一機クラリス以外の役をすべて担当してのギャグ入りバージョン。涙流して笑いました。

休憩後、後半は、イルカの着ぐるみでの"品川アクアスタジアム"開園記念コント、さらに観客の事前投票による、テーマトーク

  1. 2人の飲み仲間の話(ルー大柴寺脇康文江角マキコなど)
  2. 2人が出会った演出家(三谷幸喜宮本亜門など)
  3. 2人が目撃した、悲しくも笑える舞台裏(プリンセス天功の失敗談など)

そして、最後に替え歌を交えたデュエット曲メドレー。どこか脱力していて、安心して笑える歌詞に、フジテレビ三宅恵介ディレクターの存在を強く感じた(明石家さんまがやりそうな雰囲気も感じ取れたので)。

チケットは7500円だったけど、3時間30分たっぷりやってもらったので、十分もとが取れたと思いました。