我が意を得たり

id:rararapocari:20050215 で、「10ヶ月になる長男の成長より優先される話題」が何かと思ったら、『「渋谷系」とは何だったのか』というテーマだった。意外な気持ちと、まだそういう話題が彼の中にあると知って、うれしい気持ちがあった。私も渋谷系の雰囲気には触れていた人間だが、そんなに詳しいわけじゃない。でも、何か書いてみようか。時間がかかりそうだし、rararapocariから『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)』を読んでみたほうがいい、とも言われてるんで話題の流れに間に合わないかもしれないけど。

ふと、この日記を思い出した。先日出掛けた『昭和ダンス・パーティー』でDJをしていた、内門洋氏の日記である。

■ 2005/02/06   ●最近になって子供の出産を間近に控え、旧友から「内門、子供はいいぞー」というような内容のメールや年賀状(まだ返事出してません。スミマセン。もう少し待って)をもらうようになりました。
●「子供はかわいいよ」とか「生活が潤うよ」とか教えてくれるのはありがたいんですけど、そんなことはわかってるっちゅ〜の! わかってるから作ったんだしさあ。
●ぶっちゃけたハナシ、旧友にそんなことを書かれてもシラケちゃうんだよね。 昔は音楽や映画や本の話を熱く語りあった友人たちが「今は子供のことで頭がいっぱい」みたいな感じがして何とも興ざめしてしまいます。
●趣味が同じで友達になったような連中ばかりなのに、この歳になると(ボクは今月で39歳)共通の話題がどんどんなくなってくる。 ボクがいくら「音楽はいいぞー」と啓蒙しても「最近は何を聴いていいかわからないから全然買ってない」とどんどん趣味から離れていく友人たち。
●彼らからすればボクに子供ができることで新しい共通の話題ができたと思っているのでしょう。  しか〜し、ボクは旧友と子供の話題なんかで盛り上がりたくな〜い! やっぱり音楽や本や映画や店やテレビや社会のことについて話をしたいのです。 だって同じ価値観を持ち合わせたことでできた友人関係じゃない。 「子供」なんていうクソしょーもない主婦みたいな話題は置いとこうよ。 そんな話は家庭内だけでしてりゃいいんだよ。  これからは「こないだ買った○○はよかったぞー」というようなことを書いてきてください。
(ハ〜、またこんなこと書いちゃって友達が減っていく〜。)

うまくbqタグ使えなかったから、そのまま持ってきちゃいました。
私はまだ独身で子どもがいないので、親ばかと言われるぐらいにならなければ、子育ての大変な作業は、やっていけないのではないか、とは思う。しかし、子どもができたとたんに、自分の人格がいきなり変わってしまうのは、さびしい。もし私に子どもができたら、(けっこう子ども好きなので)人に話したくてしかたなくなる気もするが、そこを全開にしないで抑制するのが、たしなみってもんよね、と気楽な独身は、そんなふうに思うのでした。