『若手アートディレクターが考える生物多様性とわたしたちのくらし』

DJイベント"Encore!"に行く途中で、六本木ミッドタウンの展覧会『若手アートディレクターが考える生物多様性とわたしたちのくらし』(http://seven-g.jp/exhibition/seibutsu/)に行ってきた。コピーライターの安田さんが参加しているためだった。

安田さんは昨年の12月、やはり"Encore!"にふらりと現れたコピーライターさんで、会場のバー"Tenement"の近所にお住まいだった。そのときは連絡先を聞きそびれたのだが、ふと思い出してネット検索してみたら(同姓同名のライターを知っていたので覚えていた)、ちょうどこの展覧会を知った、という次第。


私はもともとそういう広告展示物にも多少関心があったので、顔を出してみて、覚えていたらいいなあ、ぐらいに考えていた。会場に着いて、展示物の案内をしていた安田さんは私を見て、見覚えのある人が来てくれた、という顔をした。喜んでもらえたようで、再会の挨拶。 安田さんは着物にスニーカー、という往年のチチ松村のような格好だった。茶道のイベントがあったためで、普段着ではないらしい。

この展覧会では、「環境」をテーマに各出展者が広告を展示していた。安田さんは、GW(GreenWeek)というテーマで、G・R・E・E・N・W・E・E・K それぞれの頭文字で短冊型の広告を展示していた。私が気に入ったのは、環境省絶滅危惧種から外れた野生生物を、保護の成果として広告していく、というものだった。いたずらに不安を煽らない、という姿勢に好感を持った。

ほかの出展者の広告も見た。現実問題を語るにはイラストより写真のほうが説得力があるように感じたこと。こうしたほうがいいというアナウンスから、義務感や自己啓発が持つ胡散臭さを消すためには、ポップ(=見る人の価値観が変わる by 川勝正幸)であることが重要ではないか、ということ。それに関連して、たとえば、公共広告機構(AC)やフリーペーパー『クラブディクショナリー』のメッセージ広告にはユーモアや毒が含まれている。そんな広告が、今回の展覧会でも強く印象に残ったこと。そんなとりとめもなく思ったことをアンケートに書いた。

安田さんと連絡先を交換し、Tenement へと移動した。