菊地成孔 R25 インタビュー

今週からオフィスの場所が変わった。また「R25」が手に入るようになった。

今週のロングインタビューは、菊地成孔だった。「たくましく楽しむということ」というタイトルだった。関心のあるミュージシャンだったので、目を通してみたが、ただ自分の人生は楽しかった、という話が続いているだけだった。

ジャズの学校に入って、兄(作家の菊地秀行)に50万円ほど貰い、初めてサックスを買い、その足でスクールに戻って初めてケースを開けた、というようなエピソードは、天才振りを紹介するパターンの一つだが、そこに爽快感はなかった。本当にそういう人なのか、それとも編集者が悪いのか。

読んでみますか? http://r25.jp/magazine/long_interview/1022008021401_01.html

違和感は大事にしたほうがいいと思う。でも、これはそう呼んでいいのだろうか。昔、会社の新入社員研修で、たまたま隣に座った同期が、私に話しかけてきた。たぶん実際に人気者なのだろう。話す内容が「俺は頭が良くてモテる」の一言に集約されていた。それを思い出した。

違和感でも納得でも、そういうものがないとつまらない。同紙での水道橋博士のインタビュー。

芸人として脆弱だと思えるところは強化した。が、その部分をいとも簡単に凌駕していく芸人の多いこと!
「でも"あんまりオレに似ている芸人に会わないな"みたいなことは感じてました。だから、きっとどこかにニーズはあるはずだと思うようになりましたね。だから、自分が他人から求められるものは何か…そこを強化していけばいいんだと」

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R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)

R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)

*1:「ガッキィファイター」2007年12月10日号 にちょうど同じ部分が取り上げられていたので、引用しました。