スリーヒントクイズ

年金記録照合の関連ニュースは、どうやってミスをリカバリーするか、という意味で、関心を持って見ている。

宙に浮いた年金記録」の持ち主を捜す「ねんきん特別便」をめぐり、社会保険庁が窓口を訪れた人に記録漏れの特定につながる助言をしないよう社会保険事務所に求めるマニュアルを作成していたことがわかった。窓口対応の手引を補足する「裏マニュアル」とも呼ばれ、「過去の勤め先を思い出せない人に事業所名の頭文字は教えない」などと厳格な内容。他人の記録の持ち主になりすます不正を防ぐためだが、厳しすぎて記録の回復が進まない一因になっているとみられる。

asahi.com:「社名ヒント出すな」社保庁が年金窓口に裏マニュアル - 関西:
(http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801200031.html)

こんなの作る労力があったら、もともとの問題を解決する方向に持っていったらどうなのか。

しかし、これはどうなんだ。

 窓口で困り果てる相談者が多いため、このマニュアルに反した対応を取る職員もいる。

(略)

別の職員は「転職などで社員名簿や給与明細書といった資料が残っていない人も多い。同じ日に生まれた同姓同名の人はめったにおらず、ヒントにわざと間違いを入れるなどすれば、『なりすまし』も見破れる」と言い切る。

(上と同じ記事)

困っているから、という気持ちはまだいいとしても、わざと間違ったヒント(じゃねえだろ、ミスリードだろ)を言った後に、正しい答えが出てきたら、どうやって言い訳するのか。記録が照合できてないのにウソをついたら、それこそ問題じゃないのか。その言い訳までマニュアルが完備していたら、それはそれですごいが。

結局、〈1〉事業所の所在地〈2〉事業所の業種内容〈3〉事業所での加入期間−−の3情報を伝えることを許可したらしい。他人事のように言うが、こういうスリーヒントクイズにつき合わされる皆様にご同情申し上げる。

でも、トップがこれではな。

舛添氏は「不正防止と、どこまで記録の内容についてヒントを言うのかの兼ね合い。どっちのリスクを取るのか」としたうえで、「少々(他人の)なりすましがあってもいい、という国民の声があれば、ヒントを言ってもいい」と話した。

(asahi.com:舛添厚労相、「裏マニュアル」の見直し検討 - 政治:)
(http://www.asahi.com/politics/update/0121/TKY200801210146.html)

受給者を完全に舐めてるだろ。
こういう叩きやすい話題を書くのは、恥ずかしい部分もあるが、つい書いてしまった。

たのしいスリーヒントかるた ( 赤 )

たのしいスリーヒントかるた ( 赤 )