好きに書けばいい

昨日、ピチカート・マニアのブログ、"pizzicato file" (http://pizzicato-file.cocolog-nifty.com/)の筆者 cytoron さんからコンタクトがあり、うれしかった。新しく、自分の自由に書くブログ "自宅から"(http://d.hatena.ne.jp/cytoron3/)を立ち上げられたそうだ。

そんなとき、こんな記事を見つけた。

ブログのテーマ選びは難しい。まず多くの人が頭を悩ますのが、「好きなことをメインにするのか?」、それとも「ページビューがアップするテーマを選ぶのか?」だろう。


(略)


彼は30アクセスではもう満足できなくなり、「もっとたくさんの人に読んでもらいたい」と考えるようになったのだ。「ウケを狙わなきゃいけない」「人に読まれる記事は何だろう?」するとブログに接する態度が自分の「好き」を書くから、他人の「好き」を書くに変わっていく。


(略)


ただひとつ言えるのは、ビュー数を考え始めた冒頭の「彼」の発想は、何らかのメディアを発信・発行し、ビジネスにしている玄人さんの脳内そのものだってことだ。その意味では今やプロの出版人だけでなく、素人さんも売れる媒体を日夜考えているのである。

(松岡美樹の“深読みインターネット”第3回 初心者ブロガーが「ブログ青春時代」を卒業するとき)
http://ascii.jp/elem/000/000/082/82506/

おそらくcytoronさんは、記事と逆のパターンで、相当のアクセス数があったと予想されるブログから、自分が自由に書けて、更新が毎日できそうなブログを立ち上げた。

私の場合は、好き勝手なことをいろいろ書いており、本当に上の記事の通り、一日30アクセス程度で、他人の「好き」も書けたらいいなあ、と思っている。

記事の内容は、ブログを始めればたどり着くたいてい普遍的なテーマである。記事の結論は、どうなのだろうか。

さて「彼」は今やブログ青春時代を過ぎ、プロブロガー願望期に突入した。さあここからが難しい。果たして「彼」はこの難局を乗り切り、ブロガーとして立派な社会人になれるのか?


いやそれ以前に社会人になること自体がいいことなのか? 悪いことなのか?


それは神のみぞ知る、である。

がくっ。
ここは逃げずにきちんと結論を書かないと、「深読み」じゃないだろ。

しかし、こんなことは結論が決まっている。複数のアカウントをとるなりして、テーマごとに使い分けて、書きたいように書けばいいのである。ブロガーの社会人になりたければなればいい。

記事の中には、

テーマは絞ったほうがいい。でもそれは「正しい」のか?

という問いの表題がついているが、あまり意味をなさない。目的は常に本人の中にあり、外から見れば「うまい」やり方はあっても、「正しい」かどうかは、神ではなく、本人だけが判断できるからである。

そんな私も、他人の「好き」を考える、ということは、ブログを始めてからそれなりに意識している。自分を相対化するのに役立っているのだ。いずれ広く反応があるようなテーマを探してみたいが、今のところは、
「少なくとも私の話が他人に伝わるように書けていて、読んだ人が何か考えてくれる。」
で十分である。