友人が出演していた舞台を見てきた

本当は2日前の話だが、新しい日付のほうがよく見られやすいらしいので。
私は10年前、大学時代に自主公演の舞台にあがったことがある。そのときの友人は今でも舞台を続けていて、公演をやるので見に来てほしいという。

その内容は、全編セリフが歌というミュージカル*1だった。57歳で現世に悔いを残して突然死した父親が、7日間だけ命を与えられて現世に帰ってくる、という話。友人はけっこういい役をもらっていて、長い時間、舞台に出ていた。歌もよく歌っていた。実は、10年前は音程がなかなかとれなくて、苦労していたので、とても不安だった。でも、なんとかやりきっていた。あーよかった。

このミュージカルもまた、「希望をもって生きよう」というようなストーリーだった。友人が出演しているということで、ときどきそういうものを見ることがある。そういうストーリーこそ、さまざまなプロットが重層的に被さりあって、テーマをうまく隠蔽してほしいと思うのだが、内容はとてもシンプルである。そのせいで、ひどく気恥ずかしくなる瞬間があって、舞台をまともに見られないことがある。

でも、ときどき、自分の中に引っかかるフレーズが聞こえてきたりして、ふと我に返る瞬間がある。ちょっと弱っているな、自分は。

舞台が終わった後、その友人と2年ぶりに挨拶した。前はよくいっしょに食事とかしていたが、そのころから顔立ちはあまり変わっていない。彼の顔は、それなりの甘さがあって、役者として有利だなあ、と思う。彼が今後どういう舞台をやっていくつもりなのか、まずはそんなことをゆっくり話してみたい。

*1:http://omucha.web.infoseek.co.jp/ls/ タイトルは、「オヤジはエンゼル」。主演の大越陽 氏は、「青い部屋」で戸川昌子と共演してるんですね。