2004年のCDレコード10選

1.

Montuno no.5

Montuno no.5

なぜか年始に300円で売られていたので、買った。"ジャズる心"と"Boogaloo Chair"が好み。

2.
Sound Concierge #401 Do Not Disturb

Sound Concierge #401 Do Not Disturb

このシリーズは、内容とともに、サブタイトルを気に入っている。とくに、3作目の"Air-Conditioning"。

3.
BROWN METALLIC

BROWN METALLIC

前作の 777 は、夏の孤独をテーマにしていたが、これは、夏のさわやかさを前面に押し出していて、聴いていて気分がよかった。恒例になりつつある最後の須永辰緒remixが、洒落とハイセンスのバランスが絶妙。

4.
十四時過ぎのカゲロウ

十四時過ぎのカゲロウ

30代が描く10代の青春。20代が終わろうとしている自分の精神状態と重なってしまった。

5.m-flo loves 野宮真貴Crazy Ken Band / Cosmic Night Run (12")
本当なら、アルバムの ASTROMANTIC(CCCD) を買いたかったが、CCCDなのでやめた。そうでなかったら、この曲を2004年最高のヒットにしたのだが。

6.
カアリイ (写真集付)

カアリイ (写真集付)

コンセプト・アルバム。小西康陽の幻想または妄想を実現させるトラック制作力。途中のインターミッションのバックトラックも気になる存在。

7.ECD / Private Lesson 1
レディメイド・インターナショナルのイベントに行けなかったことから、その存在を知ることができたmix CD-R。和モノといわれるジャンルの中では、最高レベルの1枚。今は入手困難だが、近々2枚目も出るらしく、そのタイミングで再発するそうだ。

8.マルヤマ マサオ / Disques pop up シリーズ
渋谷のセレクトショップ アプレミディ・セレソン で見つけた。ブックレット代として1050円と、おまけとしてのmix CD-R。しかし、このCD-Rの内容は大充実。手に入るもの全部そろえてしまいました。コンパイルしているのは、神戸ディスク・デシネ http://www.disquesdessinee.com のマルヤマ・マサオ氏。手軽にハイレベルなDJmixを楽しみたい人にはうってつけ。でも、お店のほうでは、売ることに多少慎重になっているようだ。

9.東京スカパラダイスオーケストラ / さらば友よ
ライブ会場でのみ発売されたCD(≠CCCD)。吾妻光良のヴォーカルは、すっかり好きになりました。スウィンギン・バッパーズのものも聴いてみたい。でも、どうして、限定にするんだろう。こういうものこそ、普通の流通に乗せるべきではないのか。CCCDからCDに切り替えるタイミングで何かあったのだろうか、と邪推してしまう。

10.
オンナのコ オトコのコ(初回)(DVD付)

オンナのコ オトコのコ(初回)(DVD付)

rararapocari (http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20041125) は、小倉優子の歌が下手だ、と書いていて、たしかにそうだと思う。しかし、言葉の頭をへんに揺らしたり、鼻にかけるような歌い方をして、うまいように思わせるようなことをしていないだけよい。そして、小西康陽の作る歌は、難しいものが多い。何度か聴いていると、歌がうまいとか下手とかどうでもよくなってしまう。この曲のプロモーション・ヴィデオは、ロケーションが川崎チネチッタで、以前自分でも写真に撮ったことがあったのですぐわかった。あとは川の土手沿いの映像。安く作ろうとしている努力が垣間見える。でも悪いわけじゃない。

今年は、CD-Rの年だと思った。この前も、小西康陽氏にまた「tenementのCD-R再製作してくれ」としつこくお願いしてしまった。そういうメジャー流通していない作品が、何よりも面白いと実感した。
それから、橋本徹氏のセレクトショップ「アプレミディ・セレソン」での、おまけCD-Rの充実。今年だけで7枚も出ていた。つまりそれは、肝心のアプレミディ・シリーズやフリーソウル・シリーズも数多く出ていたことを意味するが、これ、という1枚を絞り込めなかった。
これを書くために、2004年に買ったものを眺めていたが、何か空しい気分にとらわれた。今年は200枚以上買ったが、上に挙げたもの以外に、胸にせまるような作品があったかといえば、なかなか思い当たらない。実は、お金や時間のかけ方を間違えているのではないだろうか。2005年は、試聴とレンタルを多用して、本当にほしいものだけ買うようにしよう。