小西康陽『ぼくは散歩と雑学が好きだった。』

昨日の仕事の憂鬱さは、午前中のうちに何とか解決した。簡単な会議の後、昼休みで外に出る。いかにも春という陽気で、自分でも驚くほど気持ちが高揚した。常夏より常春。

午後、しばらく仕事したあと、次の仕事の面接。面接してくれる社員さんが出張帰りなので、東京駅の大丸のラウンジが面接会場だった。45歳だが、若く見える。仕事が充実しているからなのか。いろいろと説明を受けた。

さて、3日前と今日の面接、どっちの仕事にするか。たぶんこのあと5年のキャリアが決まる。けっこう大きな分岐点じゃないのか。今日の面接の話題を、軽い気持ちで2人に話すと、親身に、かつ鋭い意見をくれたので、意表を突かれた。キャリアに悩む会話も若いうちに出来ることだ。何年か経って、突然思い出すような気がする。オフィスの席替え引越しもあってバタバタと落ち着かない。

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008

帰宅途中で、移動の途中で手に入れた、小西康陽『ぼくは散歩と雑学が好きだった。』を読む。一気に読んで、感想をブログに書こうかと思ったが、ヴァラエティ・ブックには無粋な気がしてやめる。

それよりも今後の自分のキャリアを考えたほうがいいのでは。でも現実逃避の拾い読みに最適、と言ったりして。前作『これは恋ではない』は、メディア上のピチカート・ファイヴのコンセプト担当者だが、今作は、間近で見るDJ。そのせいか、活字との距離感が不思議な印象だ。

小西康陽最"直球"フレーズ」が入っている、と思っていたエッセイ、「あなたの人生のためのサウンドトラック」が本編最後に入っていたのは嬉しかった。いつもならそのフレーズを引用するところだが、無粋な気がしてやめる。テキストの346p.上段18行目をご参照ください。