安達哲『さくらの唄』
- 作者: 安達哲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/12
- メディア: 文庫
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このマンガは、この前の『文化系トークラジオ Life』で紹介されていたはずだ。
美大受験を控える主人公は、離婚して出戻りの姉と二人暮し。父の仕事で両親は海外へ赴任しており、これ幸いとばかりに親戚の夫婦が転がり込んでくる。悶々と閉塞感にさいなまれる日々を送るのだが、好きな女の子の映画を撮ることに希望を見出す。
- 現実の日常を描いている
- 主人公が「ヘン」(少数の側、と言ったらいいのか)
- ストーリーの雰囲気が暗い
このマンガの好きなところを挙げるとしたら、上のような点である。
余談だが、このマンガは1990年代の連載で、単行本が3巻まで出て、3巻だけが「成年コミック」だったそうだ。それは本質からかけ離れた表面だけの解釈で、格好の笑い話である。現在は、文庫版で上下巻が出ている。
途中、とんでもないカタストロフィが待っている。
私は救いのない話も好きだ。
いや、実はちゃんと最後に救いらしきものはある。それを安易ととるか、爽やかととるか。私は爽やかなほうにとった。私は弱い人間だから共感したかったのだ。
ネットで検索すれば、たくさん書評も出てくる。名作、の扱いを受けているようだ。マンガが好きな方には薦める。
- 作者: 安達哲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/12
- メディア: 文庫
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