齋藤孝/「頭がいい」とは、文脈力である。

「頭がいい」とは、文脈力である。
筆者は、相変わらず、キャッチフレーズとその定義づけ、の才に長けている。しかし、いつも思うのだが、それらをまとめ上げてわかりやすく提示してくれるものがないので、散漫な印象を受ける。
でも、印象に残った言葉をひとつ上げるとしたら、自分のネタをしゃべることは、ある程度芸のようにすらすらと行うことができるが、他人の文脈に絡めてしゃべる、ということは、状況把握能力や知性が要求される、というものであった(あれ、正確な文言はどこにあったっけ?)。
私は他人の話を聴くのが苦手である。たとえば、他人の日記のコメントを書くのが苦手である。受けを狙ってすべるならまだしも、普通にコメントしたことが、結局、相手の意図したところから外れてしまうことがときどきあった。「文脈力」というキーワードは、覚えておいて、損はないかもしれない。来年、何とかします。