文化系

今日の東京は、台風の影響で雨が強かったが、用事で新宿に出てきていた。

それが終わったあと、仙台に住む大学時代の友人Rから、紀伊国屋書店で開かれているTBSラジオ文化系トークラジオLife』のフェアで、特製小冊子と缶バッジの入手を頼まれていたのだった。(参考記事と写真:http://www.tbsradio.jp/life/2007/10/post_39.html) こういう「おつかい」は好きなほうだ。

5階のカウンター前フェア会場には、単行本、新書、文庫のほかに、雑誌クイックジャパン、CD(Bill Evans小沢健二など)、コミックも置かれていた。品揃えを見て、私に馴染む感じだった。私が以前、人に薦めた新書、内田樹『先生はえらい』もあった。まだラジオは聴いたことがなかった(なぜかpodcastingが登録できない)のではっきりとは言えないが、私も「こちら」のタイプの人間なのか、と思う。

Rとは大学の入学時に会って、1年半同じクラスに所属し、いったん別れた。その1年後、大学の食堂で再開したときの最初の会話は、「コーネリアスの『69/96』の初回盤買った?」だった。それ以来、会って話す機会が増えた。いっしょにミニスカートを生協に買いに行ったのも、もう10年以上前だった。

その後、Rがブログを始めた。読書ノートなどをせっせとつけているタイプと知り、納得した。オリジナル・ラヴのファン層を中心に、今まで16万アクセスあったらしい。そのRに薦められ、今こうして書いている。

しかし、Rは自分にはリアルな知り合いのブログ読者というのがほぼ皆無であり、いわゆる文化系の趣味を持つ友人というのが非常に少なく、その点で私が少し羨ましい、と言っていた。確かに気がつけば私のマイミクはそんな人ばかりである。

Rはかつて、 <<オタクとは、趣味に「掟」を設ける人>> <<オタクとは、オタクとは何か考えてしまう人>>という至言を残した(id:rararapocari:20070620)。

どの本にするか、Rに電話をして確認してみた。

「もしもしー?」
あれ、(長男の)ようたくんですか?
「だれー?」
atnbといいます。
「あのね、パパは○×△□だから●×▼□(不明)なのー」
(席をはずしているのか) じゃあ、パパのお友達から電話だよって言ってくれる?
「パパのおともだちー?」
「あーなんだatnbか、いま運転しててさ、渋滞中だから話せるけど」

結局、新書のブックガイド、斎藤哲也『使える新書 21世紀の論点編』を買って、缶バッジをもらった。デザインは写真にあるとおり、少年がモチーフになっていて、かつて学生時代に長野まゆみ(小説)や鳩山郁子(コミック)をよく読んでいたころを思い出す。やっぱり私はこういうのが好きなのだと思った。

そういえば、今日のフェアでもらってきた小冊子にはバックナンバーがあり、その一つが『ぼくたちには植草さんが必要なんだ。』だった。明日は「植草甚一トークライヴ」に出かける。

なお、文中にあった、「ミニスカート」は、カジヒデキのソロデビューアルバムのことである。

文化系トークラジオLife

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