5月3日

移動してリニューアルした新宿ディスクユニオンのジャズLP館に行った。以前は間接照明だったが、今は煌々と蛍光灯がついている。品数はむしろ減ったように見えるのだが、気のせいか。いまだによくレコードのことがわからないので、どこから何を探していいか途方に暮れた。たまたま目にした、 Eydie Gormeの"Blame it on the bossa nova"を試聴してそのまま買った。
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ついでに、ラテン・ブラジル館で"viva brasil"のLP、インディーズ館で"ソフトロック・ドライヴィン"の再発CDも買う。

Viva Brasil

Viva Brasil

ソフトロック・ドライヴィン ~スノー・ドルフィン・サンバ

ソフトロック・ドライヴィン ~スノー・ドルフィン・サンバ

原宿は混雑していて、駅が入場制限するほど。いつの間に、ラフォーレのJetset Legerは閉店したのか。そこから歩いて久しぶりにハイファイ・レコード・ストアに行った。レジには店主のpahinuiさんがいらっしゃったので、 Art Tatum のレコードをかけてもらいながら、以前"裏Curtain"でお会いしたことを告げた。pahinuiさんも覚えていてくださったようで、その後、Art Tatumのラジオ用録音レコードから始まって、以下のようなお話をしていただいた。

  • "ビジネスモデル"と"機材の進化"と"メディアの興隆"による音楽の変化
  • ジャズ雑誌の功罪
  • ジャズが受けたゴスペルとブルースからの影響
  • 民族移動を契機とした音楽の進化、そして奴隷制度とサンバとブルースの関係
  • 自分の好みを見失わないための歴史認識
  • バッハとモーツァルトマイルス・デイビスの音楽の構造
  • 今かかっているCharlie Byrdのレコードは、夕暮れに聴きたい→昼間から飲むお酒はおいしい→蕎麦屋でのお酒の呑み方→神田の「まつや」は素晴らしい

こうやって書くと、大学の講義みたいで面白かった。pahinuiさんは、とても楽しそうにお話なさるのでmixiのプロフィールどおりと思った。何枚かお勧めいただいた中から、"Quire"のレコードを買った。

シンギング・ジャズ・クラシックス

シンギング・ジャズ・クラシックス

そのほか、アプレミディ・セレソンで"Viva! Fania From Free Soul" と "Viva! Fania From Cafe Apres-midi"、Dance Music RecordでCal Tjader Sextet の"A Night at the Blackhawk"を買って、終わり。
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帰宅時に到着した駅で、ポータブルオーディオプレイヤー(古いほう)を線路に落とした。駅員さんが降りていいよ、というので、線路にはじめて降りた。ふだんにない視点が気持ち悪い。そこに電車が飛び込んできた。

冗談はともかく、ポータブルプレイヤーは程なく見つかり、壊れていなかった。