カンコンキンシアター20 『クドい!』

今年も、関根勤が座長を勤めるカンコンキンシアターに行ってきた。中3のときから17年、毎回見に行っている。いつも一緒に行く友人とはスケジュールが合わず、それでも一人で行くために、ヤフオクでチケットをけっこう高めに叩き落とした。

キャストは、関根勤のほか、ルー大柴ラッキィ池田キャイ〜ンなど多数が出演している。こうやって書いているからには、内容について触れたいのだが、とても書けない。マニアックすぎるし、ひどすぎるし、そんなのが4時間以上。笑いすぎて咳も出て困る。

ちょうど公演パンフの中に、今年から参加した浅井企画所属のコンビ「イワイガワ」の井川修二の言葉がよかったので、それをそのまま引用する。

(初めてカンコンキンシアターを見て、)それは私が今まで観てきたどの舞台よりも稚拙で、感慨深く、全編が下ネタと悪ふざけ、つまり『極上のくだらなさ』で溢れていました。満員の(シアター)アプルの舞台上では、うら若き乙女達や人生のベテランの方々、憧れの先輩、私がこれから目指す笑いの世界の先駆者達が一様に目を輝かせ、嬉々として渾身の悪ふざけを演じています。

今年の話題としては、さきごろ芸能界デビューした、関根勤の娘の麻里ちゃんが出る、ということがあった。親の七光りはあるのか、と思いきや、自然な演技で舞台映えしていて、とてもデビュー直後とは思えなかった。顔立ちもはっきりしていて知的で、さすが、ボストンの大学を首席で卒業しただけのことはある。とてもいい感じ。と、すっかりファンの言動になってしまった。

「ウラ関根」による毒も大量に含まれているので、人にはお薦めできない。でも、ほかの人には理解されなくてもいい。毎年これを観る時間の余裕だけはキープしていたい。

ああ、数年前にラッキィ池田の下ネタ波状攻撃を、私の前の席で見ていた家族連れは、どんな気持ちだったろうか。子どもに「おとうさーん、どういういみー?」って訊かれたかな。