横浜トリエンナーレ

rararapocari(id:rararapocari:20051205)に誘われて、横浜トリエンナーレ*1に行った。「アートサーカス」、という言葉に、自分はそんなに反応が鈍いとは思っていないので、けっこう楽しみにして出かけた。

会場は山下埠頭の倉庫の中で、暗がりに彫刻、建造物、写真、絵画、音楽などがさまざまに並べられていて、どこか文化祭のようだった。俗な私としては、その中に笑える要素をついつい探してしまう。面白かったのは以下のようなものだった。

  1. ロダン」のトイレットペーパーを積み上げて作った「考える人」
  2. 名前は忘れたが、千羽鶴のツリーの中に入って見上げると、取り付けられている豆電球が上のほうまでずっと光って、道ができているようだった。
  3. 「百均絵画」
  4. 「あなたの希望・夢・悪夢を書いてください」

少し解説を。3.は、画用紙にサインペンで、軍手やクリップなどのいい加減なスケッチが描いてあるだけ。ふつうは作品が存在してから値段が決まるが、逆に100円だったらこの程度という逆転と、脱力したギャグ漫画をみるようなおかしさ、アートに単価の概念を結びつけた痛快さが合わさった、私の好きな作品である。
4.は、自分の希望・夢・悪夢を付箋紙に書いて貼り付ける、というもの。ちょうど絵馬のようなものしてもらえるとよい。その中には、「○○くんとずっと一緒にいられますように」というノーマル(?)なものもある中、以下のメッセージが心に残った。

  • 「マヨネーズが隆盛を誇る社会が終わるとよいのに」*2
  • 「友人に、電話で、夜中に『世界人類60億人がプロテスタントにならなかったら、地球が滅びる』『聖霊が見える、肉眼で見える』『僕はソフィアの生まれ変わりで、デミウルゴスと戦う救世主だ』と言われました。真剣でした。眠かったです。カンベンしてほしいです」

rararapocariと見て「なーんだよ、それ!」と大笑い。あ、これが岡本太郎の言っていた「なんだ、これは!」なのか。違うか。

帰りに、赤と白のフラッグがはためく海沿いの道を「横浜はいいねー」と言いながら歩いた。rararapocariとつきあいが長いのは、意味がわからないものを見ても、とりあえず反応できる、という体質が似ているからかもしれない。

*1:http://www.yokohama2005.jp/jp/

*2:でも、マヨラーとか言っている人の話って、本当にどうでもいいよなあ 笑