キャイ〜ン『Sweet 10 キャイ〜ン』@紀伊國屋サザンシアター

友人のライター氏Oさんの誘いで、キャイ〜ンが毎年恒例にしているライヴを見に行った。構成は、漫才2本とコントが2本だった。

ネタはマニアックなものがなく、どちらかといえば「ベタ」なのに、確実に笑わせる。これは強い。客層が老若男女と広いのも納得した。そして10年続いている。昨今はテレビを中心にゴングショー的に芸人にショートなネタばかりが流行る中、舞台で休憩無しで2時間以上見せられる実力が、際立って見えた。

10周年ということで、舞台転換中にお祝いメッセージが流されていた。ウッチャンナンチャン内村光良の「ウドは芸でなく人柄で笑わせる」というコメントが鋭かった。その境目は本当にわからない。ウド鈴木は一動作だけで笑いを取ることができる。

こういう舞台が出来るには、ボケに強いキャラクターも必要だろう。ほかに誰がいるだろうか。アンタッチャブルとか。あまり思いつかない。浅井企画でも、彼らに続く若手がいない、とOさんは嘆いていた。

終演後、満足してロビーを出ると、いわゆる関係者、も多数来ていた。私が目撃したのは、浅野忠信Chara一家だった。そのときOさんは別のことを考えていた。