日垣隆『通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学』 と 日本語入力

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主題の本は、週刊現代に掲載されていた通販コラムをまとめで編集・加筆したものである。ちょいちょいと雑誌を立ち読みしていた私は、ああこんなことも書いてあったっけ、と思い出しながら読んでいた。

その中に気になるタイトルのコラムがあった。「日本語に最適なキーボードが消えた日」。日本語をローマ字入力にした場合、必ず母音のA、I、U、E、O、そしてK、T、S、Nが8割も登場するというのに、なぜ英語圏QWERTY式キーボードをお下がりとして使わなければならないのか。かつてM式と言われる、日本語入力の打鍵数の削減に特化した方式が存在し、それに対応したキーボードを愛用していたのだが、主流に弱い日本人の悪い癖なのか今や生産中止となり、オークションで高値をつけている同キーボードを残りの人生分買わなければならなかった、という話だった。それも、月に締め切りを何十本も抱えてもやっていける秘訣の一つだったというわけか。

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最近、書籍で採り上げられているのを見た日本語入力といえば、勝間和代『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』での親指シフト入力だった。かつてはワープロの入力方法として真似してやってみたが、コンパクトなキーボードでは親指でシフトキー(スペースキーの横に位置する)を押すのは無理だった。やはり専用のキーボードが必要なようだ。これは今でも市販されている。

調べてみたら、ほかにもいろいろな入力方式があった(http://jisx6004.client.jp/layout.html)。私がなぜ日本語入力に引っかかるのか、といえば、前のプロジェクトではずっと議事録係を務めており、会話内容を記録するのに、ローマ字入力の2打鍵で1文字、というペースが遅い、と少し思っていたからだった。ざっと見てみたところ、中指シフトと言われる入力方式のどれかを使ってみようか、という気にもなる。大事なのは、デフォルトで使っているものが最善ではないかもしれない、という疑いと検証の視点である。

さらに調べてみると、M式日本語入力は滅んだわけではなく、ちゃんとエミュレータソフトとして市販されていた。(http://m-keyboard.cocolog-nifty.com/mkeyboard/2005/02/post_5.html)。でも1万円もする。中指シフトのエミュレータソフトはフリーで配布されている(http://www.kanshin.com/keyword/1006645)というのに。設定ファイルが作れるっていうから、M式の再現にトライしてみようか。もはや本来の目的を忘れたオタクの領域である。

日本語入力云々を語る前に、議事録は決まったことだけ書けばいいのだ、ということをいま思い出した。会話を細かく書いても、みんな読み返さないしね。でも、ブログの文章はラクに書きたいから、もう少し研究してみることにする。