オール・ドイツプログラム

Romano Mussolini / Latin Taste のLPが再発していたのを思い出し、新宿のディスクユニオンで尋ねてみたが、売り切れていた。ほかの店舗にも無いらしい。でも、ネットで試聴した曲が思い出せず、それほど思い入れが無かったことに気づいた。再発騒ぎの宣伝文句に惑わされるのも、たいがいにしようと思う。それより、目の前で回っていたWes Montgomery / Movin' Wes のLPが気になったので、そっちを買った。

Movin Wes

Movin Wes

声楽をしている友人の弟が、小さな会場でコンサートをやるというので、友人たちと待ち合わせた。場所は茗荷谷。かつてこの付近の高校に通っていた。丸の内線の駅前は、かつても今も、何もない場所だ。友人はお茶の水ディスクユニオンでCDを買っていた。Lambert,Hendricks and Ross など。

コンサート会場は、茗荷谷の住宅街にある、数十人が入れる小さなホールで、以前にも来たことがあった。オール・ドイツプログラムの演奏会で、シューベルトブラームスヘンデルなどの作品が、ピアノ演奏とバリトン独唱で綴られていった。弟くんは、大学院進学の結果待ちだったり、アルバイトが大変だったり、という状況だったらしいが、今まででいちばん声が伸びていた。多少のプレッシャーがあったほうが、吹っ切れるのか、なんて。クラシックの知識が無いので、私は何も考えずにただ聴く、という時間を愉しませてもらった。

家に帰ると、広川太一郎が亡くなったことを知った。「名探偵ホームズ」、「モンティ・パイソン」、トニー・カーティスの吹き替えは、「グレート・レース」だったか。なぜか中学校の英語の時間に見た記憶がある。コサキンのラジオに広川太一郎が出演し、当時、異常に広川太一郎のものまねがうまいリスナーが本人の前で披露し、本人も認めざるを得なかった、というエア・チェックがどこかにあったはずなので、探して、同じく好きな友人に送ろうと思う。