内田樹『ひとりでは生きられないのも芸のうち』
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 単行本
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著者が<<いつものような「ブログ・コンピ本」>>と呼ぶ『ひとりでは生きられないのも芸のうち』の中に登場するフレーズに、3ページに1回、いいように説得される。
話題は、お金、子ども、男女、教育、芸術など、社会のあらゆることに及ぶ。
ECDの『ECDIARY』という100日間の日記も、同様のテーマを扱っていた。ECDの語り口はとても痛快だった。
しかし、『ひとりでは生きられないのも芸のうち』は『ECDIARY』の直球にくらべ、恐ろしくロジックの手練手管が効いていて、したたかである。
繰り返し申し上げてきたことであるが、社会的なふるまい方の根本原則は、どんな場合も同じである。それは「世の中が全部『自分みたいな人間』ばかりになったときにでも愉快に生きていけるような生き方をする」ということである。
ほかにも、「男を騙すのはまことに簡単」な一言なども紹介されていて、ブログがもとになっているので、一話数ページ。楽しく読めるので、興味があればぜひ。