怒りの方法

先日、初めてDJをして緊張で手が冷たくなった、と書いた。今日も、手が冷たくなった。でもそれは、怒りのせいだった。

私と派遣社員のもうひとり(Aさん)で仕事をしていて、AさんからPCでリストを受け取る予定だったのだが、それの行き違いがあった。Aさんは、それに対するクレームを、数名のリーダーの宛先をカーボンコピーに入れ、メールで送付してきた。

少し予想はしていたが、見た瞬間、本当に血の気が引いた。私は、目の前で仕事をしていたリーダーに向かって言った。

もう、Aさんとやっていく自信がありません。
「向こうで話を聞く。Aさんがいろいろと直接言ってきたんで、
公平にきみの言い分も聞く。」

やっぱりそうしていたか。今までにも同じようなことが何度もあった。

感情的になっている私をなだめるように、リーダーが話をした。ひとまず、状況とAさんの言い分は理解できた。しかし、Aさんのメールの内容には納得していない。疑問点は多々ある。齟齬が生じている、ということは、ただ単純に仲が悪く、お互いに相手の話を聞けない、ということでしかないのだが。

しかし、なんと言っても。

これ、私がナメられてる、ってことですよね。
「それでもいいじゃない。いや、これはそう思え、って言ってるんだよ。
要は、仕事が回るか、ということが大事なんだから。」
そうでした。修業が足りませんでした。

ただ仕事が回る仕組みを冷静に伝えよう、と思った。

私は、ふだんから怒っているように見られることもあるので、自分の中に怒りが起きたとしても、とても恥ずかしいことのように感じてしまう。でも、それは自信の無さの裏返しである。そもそもこんなトラブルを呼び込んでいる時点で恥ずかしい。友人たちはもっとシビアなことで怒りを抱えていることもあるというのに。

怒りの方法 (岩波新書)

怒りの方法 (岩波新書)

3年前に読んだ、辛淑玉(しんすご)の『怒りの方法』の内容は、結局身についていない。でも、「建設的な怒り」って難しいよ、本当に。(id:atnb:20050212)

やっぱり残念ながら自分は感情的な人間だ、ということを前提にしたほうがよい、ということ。そして、自分のコントロールできることだけに集中すること。それが、今日の学びだった。