ミシェル・ルグランを見に行けなかった

mixi の日記では、ミシェル・ルグラン&グランドオーケストラの日本公演がよかった、という記述が散見されて、うらやましい限りである。

3月ごろに見たテレビ番組「題名のない音楽会」で聴いた『シェルブールの雨傘』は良かった。嬉々として曲づくりについてのインタビューをしていた羽田健太郎が鬼籍に入ったのは、今でも信じがたい。

以前、平日にコンサートのチケットを取ったときに、なかなか仕事が終わらず、大幅に開演に遅れてしまったことが何度かあった。それ以来、平日のコンサートに行くことは始めから考えない。

それでも、ひょっとしたら早く仕事が終わって、そうしたら、当日券でもあるか、と電話してみようと思った。で、仕事が終わったのが、開演の午後7時からしばらく経った時間だった。

何と中途半端な。

結局、諦めたのだが、
始めから休暇をとればよかったんじゃないか、とか、
3年前のまさに同じ会場でのジョアン・ジルベルトの公演は、それほど感銘を受けなかった、とか、
そもそも、今、ルグランの曲を何曲も思い出せるほど、普段から関心が高かったのか、とか。

でも、行けてればこんなことは考えないで済むのである。

「あー、行けなかった、悔しい!」と叫べるならいいのだが、私自身の中途半端さによって、妙に気分がすぐれない。

今、クリスチャン・ルグランを聴いている。"Catavento"はいい曲だ。