33歳男性に似合わない言葉

出張帰りの電車で、席に座ってうたた寝をしていると、私の肩を叩く人がいた。誰かに寄りかかってしまったのか。
「あー!あー!」

なんだ、赤ちゃんか。抱っこしているお母さんが私に謝った。

「どうもすみません。」

いえ、いいんですよ。

「ほら、だめでしょ。ねんねしてるんだから!」

…。ねんね。…。

恥ずかしさでいたたまれなくなった私は、とりあえず赤ちゃんを必死にあやした。

もうねんね (松谷みよ子 あかちゃんの本)

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