古典ばかり読む
今週末に購読しているメルマガ主催の古典読書会があるので、土日も本を読む時間を作っていた。いま課題テキストの一つ、井筒俊彦『イスラーム文化』を読み終えた。イスラームについての知識も関心もなかった。こんなことがなければ、絶対に手に取らない本だった。ちゃんと読めるのかと思ったが、1981年の講演録であり、わかりやすくまとめられているので、聖典『コーラン』をいかに解釈するかが文化になる、という本質はある程度つかむことができた。
今回の読書会の趣旨としては、
- ふつうの読書会のメリット(多数の読者の視点を楽しむとともに理解を深める)
- 古典を読むことの意味(20世紀を代表する思想家や、1万円札の肖像になっている人の本は、1冊ぐらい読んでおいてもいい)とメリットの確認
- とっつきにくい古典を読むためのノウハウの共有
が挙げられるだろう。しかし、全8冊はきついぞさすがに。あと2冊(マルクスと夏目漱石)間に合うのか。以下は課題図書である。(ワルシャワ氏『遼東の豕』より http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20070907)
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オルテガ『大衆の反逆』(ちくま学芸文庫)
マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(岩波文庫)
カール・マルクス『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』(岩波文庫)
福沢諭吉『新訂 福翁自伝』(岩波文庫)
井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(岩波文庫)
ヘミングウェイ『老人と海』(新潮文庫)
夏目漱石『吾輩は猫である』(角川文庫)
今回、全部文科系の論文や小説なのだが(ほとんど理解してないんじゃないのか)、それは仕事や趣味の古典を探ることにも応用できそうなので、その辺を期待するのだった。