自己啓発本から逃れられない

昨日の続きになるが、仕事の帰り際、協力会社の新人・マイミクのネコ〜くんが誕生日だそうだ。よけい、いや、めでたい情報を知った私は、本をプレゼントすることにした。昨日と同じメンバーで同じ書店に行った。

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ネコ〜くんが選んだのは、大和賢一郎『仕事のおもしろさに目覚める瞬間―今の会社の不満や不安が一気になくなる仕事術』だった。いわゆる自己啓発本、すごいタイトルだ。ネコ〜くんは、いたく気に入ったようだったので、プレゼントした。明日からの仕事、期待しているかんねー、と暢気に先輩風など吹かせている場合ではない。自分も自己啓発本を探しに来たのだ。

私は、会話の理解がとても苦手だ。たとえば、だれがどういう状況でどんな困りごとがあって、それを解決するためにこういうふうにすればいい、という話を聴いたとして、すぐに自分の頭の中でそれを再構成できない。話を聴きながら相当量のメモをとらないと無理だ。文章として話の内容をずらずらと言えたりはするが、要点を一言で言うのが出来ない。文字や数字はすぐに覚えられるのに、図形やビジュアル情報に対する認識はあまり得意ではない。典型的な左脳記憶型である。これはビジネスにおいて不利だ。積年の問題を解決したいのだが…。

もうひとつ、生来の気の弱さもあってか、他人の話を信用しやすく、言うべきことも言えずになかなか反論できないのである。まいったなー。そんな私を書店の自己啓発本コーナーは餌食として待ち構える。ああ、こんなデザインの悪い本の間をウロウロしている自分がいやだ。

QT 質問思考の技術

QT 質問思考の技術

手に取ったのは、マリリー・アダムズ『QT 質問思考の技術』だった。他人にだまされないためのノウハウ取得のつもり、か。出版社はディスカバリー・トゥエンティワン。よく知っている。20年以上もこのジャンルで続いている出版社で(つまり20年前から私は餌食だった)、最近ではコーチングの技術本が好評らしい。自己啓発本をそれなりに読んだ(でも相変わらずな感じの)私は、中のフィクション・ストーリー仕立ての本文を見て、内容が薄いんじゃないか、と不安になる。しかし、ずっと気になっていた本だし、買うことにした。

要は、明日から実生活で使えるようなヒントがいくつ見つかるか。3つもあれば十分だ。ネコ〜くん、誕生日おめでとう。いっしょにがんばろうか。