アイドリングストップとは

関西に出張に行っていたときのこと、移動の電車のなかで、今回一緒のメンバーの一人が、こちらに飛行機で来た際に、羽田空港でもらったタオルを見せた。ピンク色の地に、はやり言葉になっている「もったいない」が大きく真ん中に書いてあり、その周りには、小さく環境関連の用語がたくさん書かれていた。その中のひとつの単語「アイドリングストップ」に目が留まって、訊いてみた。

ペーパー・ドライバーだから、よくわからないんだけど、アイドリングストップってどういう意味だっけ?
「エンジンをかけたアイドリング状態のまま停止しないように、ってことですよ」
でも、テレビやラジオとかで、アイドリングストップって、連呼しているよね。あれは、アイドリング状態で停止しろって言っているんじゃないの?
「あのストップは、やめようって意味ですよ」
何だって?! じゃ、逆の意味にとっていたじゃないか。そんな紛らわしいキャンペーンがメディアを通じて行われているっていうのか! ええ!?
「tnbさん、電車の中で怒らないでくださいよ」

取り乱してしまいました。
冷静に考えてみれば、エンジンのアイドリング状態をやめたほうが環境にはいいだろう、ということはわかるけれど、こういういいかげんな言葉に出会うと、ついイライラしてしまうのは、昔からなかなか治らない病気の一つです。(なお、「なにげに」という言葉を聞くと、「ぴくっ」とします)

いわゆる和製英語を忌み嫌うつもりはないけれど、意味が正反対に受け取られるかもしれない表現、というのは、どうにかならんものでしょうか。だったら、「ストップ・アイドリング」ぐらいにしてほしいわなあ。「STOP AIDS」はあるんだから。
あ、上に書いたペーパー・ドライバーも和製英語だ。ここでは措いておく(=逃げる)。

しかし、考えてみれば、「アイドリングストップ」って単語を聞いたときにすぐに調べなかったのがよくなかった。気がついてみれば、今は手元からすぐに届く辞書の類がほとんどないことに気づいた。とりあえずgoogleで調べる、とかgooの英和・和英辞書を使う、ということが多くなった。でも、できれば今は、仕事でも趣味でも、すぐに調べられる(匿名でなく、どこのだれが編集に関わったかわかる)レファレンス本が欲しい。

ここの4コマ漫画「がんばれ!アドミンくん」は、ちょっとそんな背景に関係あるかもしれない。http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/itpropower/admin-kun/015/adminkun015.html