出てくるものと、出てこないもの

大型連休中の、大掃除の余波はまだ残っている。

先日、出張先のホテルの音楽チャンネルから『ラジオ体操第一』が流れてきた、と日記に書いたら、マイミクシィのM7さんから7インチ盤を持っている、とのコメントをいただきました。

実は、私も持っていました(写真)。大掃除の際に、出てきました。

アナログプレイヤーを引っ張り出してきて確認したら、ちゃんと聴けました。実はこうやって自宅でレコードを聴くのももう数年ぶりでしょうか。今まで、クラブだDJだといろいろ言っておきながら、何やってたんだおまえ、という言葉が聞こえてきます。ごもっともでございます。

実は、アナログプレイヤーは、以前引き出し式のライティングデスクの上に乗せていました。しかし、なぜか新品でかけたレコードが針飛びして、傷ついたりしていました。それは、デスクの引き出し部分が傾いているせいなのか、針のせいなのか、ほかの原因なのかよくわかりませんでした。神経質な私は、その事態が気になってしまい、いったんしまい込んだあと、ずっとそのままにしていました。

今回の大掃除を機にその古いライティングデスクを捨て、今はアナログプレイヤーを新しい鉄製の棚に乗せています。今のところ、問題ないようです。調子に乗って、ベルトドライブ方式からダイレクトドライブ方式に買い換えたり、2台並べたりする日は来るのでしょうか。

レコードとは逆に、あると思っているのに、出てこないものがある。

そのアナログプレイヤーをアンプのPHONO端子につなげるために、アンプの説明書を探したのだが、どうにも見つからない。掃除の際にまとめた保証書や説明書の類をまとめていて、アナログプレイヤー、ラジオ、ビデオデッキの説明書はあるのに、いちばん見ていたはずのアンプの説明書が見つからない。
間違って捨てたのかなあ。気づいていたら、ぜったいに捨てるわけはないのに。でも現実に出てこない。どうも気持ちが悪い。

もっと気持ち悪いことがある。高さ約1mの姿見が出てこない。

いつも壁に立てかけておいて、出かける前はその姿見を見るようにしている。掃除の際にいったんどこかにしまい、終わってからどこにあるかと探してみると、それが出てこない。
こればかりはうっかり捨てる、というわけにもいかない。今回捨てた粗大ごみは、上に書いたライティングデスクと、古いタンスひとつ。それに紛れたとも考えづらい。

張り替えた部屋の絨毯の下に、姿見(高さ約1m)を敷いてしまい、そのまま生活している。

スーツのポケットから定期券を出した際に、いっしょに入っていた姿見(高さ約1m)を落としてしまい、誰も気づかなかった。

古い本と一緒に、姿見(高さ約1m)を縛ってしまい、持っていった先のブックオフで50円で売れた。

超現実的なシチュエーションを考えても仕方がない。でも現実に出てこない。どうも気持ちが悪い。

姿を見るための姿見の姿が見えない。
日本語習いたての外国人は、意味がわからないでしょうね。