5月6日Curtain、またはプロはシールドをフォークで開ける

5月6日の、恵比寿tenementの"Curtain"から翌日朝6時に帰ってきて、正午に目が覚めました。あんなに凄まじい飲み会だったにも関わらず、大型連休の最後を少しでも長く過ごしたいからだろうと思います。でも、本当はまだ部屋の大掃除が終わってなくて、気がかりだからでしょう。

本題です。
今回の"Curtain"には、昼間の緩やかな雰囲気だったら、入りやすいのではないか、と思って、DJに来たことがない友人(id:inage28)を連れて行きました。彼はお酒が飲めないのですが、それでもかかっているレコードをいろいろと楽しんでくれたようで、安心しました。

数時間ほど居た後、彼を広尾の駅まで送っていきましたが、「周囲の人がいろいろと話してくれて、とても楽しかった。ああいう落ち着いた雰囲気のDJに、また機会があれば行きたい」と喜んでいました。inage28が楽しく過ごせるようにご配慮いただいた、常連・DJの皆様に、私からもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

さて、私は、先日、DJのM7さんに教えていただいた"ORF Big Band & The Chicks, Johannes Fehring" の再発盤を買ってから、tenement に行きました。そこで、レコードを取り出してinage28といろいろと話していたら、周囲に数名が集まって、「あ、これ2枚組なの?」(オリジナルに未収録の4曲がボーナストラックらしい)などなどレコード談義がスタートし、ついに小西さんが、「ちょっと貸してね」と、DJブースに持っていき、さっそくお店のフォークでビニールに切れ目を入れていました。

プロって、ああやって、シールドを開けるんですね。 冗談です。

セッティングが終わってスタートさせると、"By Your Side"の切ないメロディーが店いっぱいに流れました。気がつけば、たぶん常連の皆さんが当たり前にやっているような、1枚のレコードを巡る会話、というものを、ほとんどしたことがなかったのに気づきました。思い出深いレコードになりました。

また常連の息子さん(おめめがくりくり!) と「乾杯ごっこ」をしたり、これまた常連さんの美人の娘さんが似顔絵を描いてくれたりした(画像参照:シャツのボタンとくせっ毛が細かく表現されています。あっ、テレビ見たって言うの忘れた)のも、楽しい思い出になりました。

その後は夜モードの、3曲交代DJシリーズ、面白かったですね。怒涛の飲み会の詳細は、他の常連の方のレポートが詳しいので、そちらにお任せいたします。いや、しかし、体力もたなかったですよ。最後のほうは、DJブースにもたれかかるように、廻るレコードをずっと見つめていました。午前3時だというのに、まだ盛り上がる皆さん。こわっ。

去年、初めて"Curtain"に行ったときに、ブログ(id:atnb:20041229)にこう書きました。

急に高カロリーのものを食べて体がびっくりしてしまったように、立て続けに流れるキラー・チューンにわけがわからなくなっていた。しかし、それらに一貫しているグルーヴィーの記号だけは、キャッチし続けていた。

今回もその感じがよみがえってきました。でも、以前よりは何かが「見え」てきたように思います。
Satisfaction
次はいつなのでしょうか。まずは、inage28とともに、オーナー猪野さんの新しいアルバムを楽しみにします。