ブログ文章術

前回からmixiにも同じ内容の日記を書いています。先日、外部のブログにはコメントがしづらい、と言われたからです。言ってもらって、悪い気はしませんでした。

その後、mixiでもコメントをもらいましたが、そのうちのひとつにこんなものがありました。「コメントつけ易いけどくだらないこと書いてしまいそう。許して。 」そういえば、1ヶ月ほど前に別の人から「貧弱なコメントでゴメン!」とも。どちらも、私を10代の前半から知る人からです。

つまらなければ、何も書かなければいいし、何か思うところがあれば、そう書いたらいい。ブログ、とくにmixiならクローズドだから、まあ、どんなコメントを書いてもたいてい許されるはずです。しかし、以前からの知り合いにわざわざエクスキューズさせる、というのはどういうことでしょうか?

気がついてみれば、私も気軽なコメント、というのを書いていません。つい、何か情報やネタを入れなければ、という気持ちになってしまいます。私の文章も、気軽なコメントをどこか歓迎していない雰囲気なのかもしれません。

そういえば、自分の文章について、過去に何を言われたか。作家の日垣隆氏が文章講座を開いたとき、参加した私の文章は、「書き手のキャラを立てるというか、的を明示してみせないと文章としてはキツいかなと思います。」とコメントされました。そのときは、対象が数行のごく短い文章だったので、そのようになりました。長い文章だったらまた変わっていたかもしれません。でも、「キャラを立てる」というアドバイスはとても有効です。

ほかにも「前置きが長い」「もっと心の動きを書いてほしい」などと言われたことがあります。たしかに、自分でも書くことに対しての目的は、よくわかっていません。さて、どうしようか。

以下、『ブログ文章術』のサイトについて

そんなとき、id:rararapocariに『ブログ文章術』(http://blog.excite.co.jp/blog-jutsu/)というサイトを教えられました。エキサイトブックス内の週一の連載で、筆者は、さまざまなゲームやWEBコンテンツの制作を手がけている米光一成氏です。語り口は、だれでも抵抗なく読めるように非常に軽く、その内容を要約すると、以下のとおりです。

  1. 従来の文章術ではない、ブログのための新しい文章術が必要だ。
  2. 縦の序列を昇っていくための文章ではなくて、多様な横のつながりを楽しむための文章を書く場としてのブログを考える。

今、ブログをはじめとして、ネット上に文章を書く、ということが浸透してきて、有名ブロガーといわれる人が本を出したり、その一方で何となく始めてみて続いている人、つまらなくなってやめた人がいたりする中、私のように、もうちょっと面白く書けたらいいよなあ、と思っている人間には、期待させる内容ですね。

現在は、前置きとして、「誤解を恐れず文章を書こう」「書きたいようには、なかなか書けないのだ。だから書くのだ。」「たくさん読め、たくさん書けという文章上達志向はいらない」という意見を、ユーザーとともにコメントやトラックバックをやり取りしています。書かれているひとつひとつの意見は、いいものだと思います。

しかし、次週は本題に入る、といいつつ、この「前置き」がもう5回も続いています。そろそろ待つのも限界です。その時々に来たトラックバックやコメントに対して、内容を急遽変更して答えていく、というのは、ライヴ感を大事にしているとも言えましょう。しかし、週一の連載なので、一回つぶれるとまた一週待たなければいけません。それだったら、先に言うべきことをひととおり言ってから、その反応を確かめつつ、論を展開していく、というのがよかったのでは。

まさか、とうとう本題に入らないまま、「ゆるい」雰囲気の中で最終回を迎えて、「実はこれこそがブログです」と、楽屋落ちみたいにまとめるのではあるまいか、という疑いの心さえ生まれています。明日の内容は、7:3で、本題に入らないと予想します。

けっこう期待しているので、これ以上は引き伸ばさないでほしい。私もなんやかんやと書き続けているので。