堀込高樹First Solo Live〜Home Ground〜@品川ステラボール
弟に引き続いて、今度は兄のライヴである。今回も開演20分ぐらい前に到着した。この時間ともなれば、ホールは多数の女性と少数の男性でフルハウス。後方のセンターよりやや右側に陣取った。とても見やすい。開演時間をやや過ぎると、幕の閉まった舞台上に、一人のカナダ人男性が現れ、英語のナレーションで堀込高樹を称える紹介をした。何となく意味は伝わるが、完全な意味合いまではわからなくて、若干悔しい。
その後、幕が開き、バンドメンバーは全員板付きで登場し、堀込高樹は、新宿タワーレコードのインストア・イベントと同じ、赤いセーターを着ていた。以下は、セットリスト。
- メスとコスメ
- 悪玉
- 雨を見くびるな
- 僕の心のありったけ
- 一度きりの上映
- Queen / Fat Bottomed Girl
- Dan Hicks & His Hot Licks / News From Up The Street
- Joni Mitchell / The Hissing of Summer Lawns (夏草の誘い)
- The Fifth Avenue Band / Angel
- Full Moon / Maribu
- パレードはなぜ急ぐ
- Soft Focus
- クレゾールの魔法
- 涙のマネーロンダリング
- AIR GUITAR
- 絶交
- 冬来たりなば
アンコール
- Steely Dan / with a gun
- ムラサキ☆サンセット
- 雪んこ
- 前半10曲のうち、『Home Ground』からの曲は1曲だけ。これは、引っ張りすぎ? カバー曲は楽しめたけれど、自分が本当に音楽好きなのかどうか、試されている感じがした。
- キリンジの曲は、自然と弟(堀込泰行)とのヴォーカルとの比較になった。安定感、という意味では、やはり弟の方が上だった。兄のヴォーカルとアレンジの変更を楽しもうと思ったけれど、あまりうまくいかず、集中力が途切れてしまった。
- MCは、兄弟とも同じ"間"の使い方をしていた。
- 真城めぐみ率いるコーラスグループ「MASH」の存在感は強かった。カヴァー曲コーナーでのメインヴォーカルも執っていた。
- 今回のバンド・メンバーは、セッションから元に生まれたものらしく、その演奏形態と曲から、非常にリラックスした雰囲気が出ていた。だからこそ、ホールの大きさが、あまりそぐわない。弟のときの、リキッドルーム・エビスぐらいがそれこそちょうどよかったのでは。ステラボールの大きさなら、『涙のマネーロンダリング』と『AIR GUITAR』の盛り上がりを基本としてキープしてほしかった。お客さんの反応も全体としておとなしかったように見えた。
なぜ、自分の中から肯定的な意見が出てこないのだろうか?アルバムは、『馬の骨』よりも『Home Ground』をよく聴いているというのに。出張の移動中に、夕暮れの電車の中から外を眺めて聴いたら、ついついトリップしてしまった。アルバムはいい出来だったからなあ。ライヴでの曲の構成に最後まで引っかかりを覚えたからかもしれないな。