Sound Concierge (trainees) #601 "Bachelor Pad"

楽しい飲み会が午前2時30分に解散後、一部の参加者5人は、Mさんの家に行ってレコードを回そう、ということになり、私もついていかせてもらった。近くのコンビニで食料を買い込んで家に上がると、みんな花に集まるミツバチのように、レコードを取り出しては回し始める。マンションの6階の一室で、窓が開いているのに結構大きい音で、私はまたまたびびった。だだだだいじょうぶなのか?「平林さんは、もっとでかい音出してるよ」どうやら本当に大丈夫そうだ。世田谷区の住宅事情はどうなっているのだろうか。
それにしても、みんな曲のつなぎがうまい。そして、どうしてそんなに曲をよく知っているのか。DJ用ターンテーブルにまともに触ったこともない私にとっては、まさにカルチャー・ショックだった。それなので、私はカップ沖縄そば食べながら踊っていた。
さすがにさっきの飲み会の酔いも回ったらしく、Mさんを含む3人が、知らない人が見たら死体と間違える格好で寝てしまった。残ったのは始発列車で帰る予定組の、昨日メールをくれたYくんと、来られなかったzumi_zumiくんの相方のOくんと私の3人。今のうちに、と、やり方を教えてもらって、はじめてターンテーブルで曲をつないでみた。が、なかなかタイミングが合わない。けっこう運動神経がいりそうだ。でもターンテーブルを押さえている間の重みがなんとも気持ちいい。落ち着いて見れば、私も知っている日本人のレコードがちらほら。図々しくもあれこれ取り出しては、乗せて回してみた。他人様のレコードなので、もちろん細心の注意を払って。レコード屋常連と言われる人のレコード棚を見ることができて、感覚的に得るものがあって、とても勉強になった。
チェット・ベイカー・シングス夜が明け始め、チル・アウトとして『チェット・ベイカー・シングス』を聴きながら、昔からの知り合いのようなリラックスした雰囲気で、応対の悪いレコード屋の話、ヤフーオークションの話など。遠くに朝日が昇るのが見える。こんどはみんなでいろいろ持ち寄ってCDやレコードを回そう、ということにして、お開き。今日は、忘れられない日になった。Mさんとお友達の皆さん、どうもありがとう。もっと早くみんなに会いたかったよ。