CRAZY KEN BAND 『満漢全席クレイジーケンバンドショウ2004』@日本武道館

わざわざ半休をとったのは、このためである。外にTシャツなどを売る物販会場のテントがあって、長蛇の列。会場と通販でしか売っていないCD『Be A Hero』を買うために並ぶが、なかなか順番が回ってこない。それどころか、後ろから覗き込む連中が押してくる。ここら辺の会場整理はなんとかならないものか。フォーク並びにするとかさ。

席は1階の東よりで、他の客が邪魔にならない。絶好の位置である。「まもなく開演します」のアナウンスがあると、拍手が沸き起こった。実は、6月にも同じツアーを横須賀で見ていて、今回は、どういうふうに構成が違うのかが、最大の楽しみだった。

登場したバンドの面々と横山剣は、大会場の雰囲気に呑まれることなく、始めの5,6曲は6月の横須賀と同じ構成だった。そのあとの「けむり」で、特殊効果の煙幕が噴出したあたりから、武道館ならではのセットリストに。さらに、「実演!夜のヴィブラート」では、ラップのパートで、シークレットのゲストにライムスターの3人のうち2人が登場。会場は一気にバースト。次のライムスターの曲『肉体関係 逆feat.クレイジーケンバンド』では、3人目のDJ JINも登場。お祭りらしい雰囲気は最高潮に。

もっとお祭りらしかったのは、最新アルバム『BROWN METALLIC』から、「OOPS!! KITTY CHANG」で、10人ぐらいのキッズダンサーたちと、キティちゃん、ダニエル君が登場して、たぶん、ふだんのピューロランドのショーでもやらないような、切れのあるダンスを展開。間奏でのキッズのエア・ギター(つまり弾くふり)バトルも盛り上がった。

ほかにも、見かけた家族連れがあとで子どもに説明できない下ネタアクションあり、会場全員で曲名の「大人のおもちゃ」一斉コールあり、バイクの登場ありなど。横山剣クレイジーケンバンドは、いつもどおりの安定感に加え、大会場ならではのサービスを展開して、武道館公演を締めたのだった。長いことコンサートを見ていると、その行為自体に慣れてしまって、冷静に見てしまったりするときもあるが、まだクレイジーケンバンドのライヴに関しては、まだまだそんなことはないのだった。